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『思いわずらうことなく愉しく生きよ』
非常に印象的だけど、すっと入ってくる不思議なタイトル。

奔放な父の家訓のとおり生きる三姉妹の生活と、恋と、愛情の物語。
江國香織らしく、清潔すぎず、混沌としすぎず、かといって平凡でもない物語。

江國作品の中でも個人的にはお気に入り。
そういえば久しぶりに江國香織を読んだ。いろんな人の作品をがーっと読んでると、ふと読みたくなるから不思議だ。
半分ぐらいまでは読んでお風呂に持ってったら1時間半ぐらいで一気に読んじゃいました。
怒涛の展開とかはないんだけど、引き込まれるなぁ。

内容等については以下続きにて。

三姉妹の恋愛模様なんだけど、結局どれも変わってるんだよね。
こんな人は実際いないだろうけど、それぞれに共感できる部分がある。
江國香織はそういうところを描くのがすごくうまい。
僕にとっては小説を読むうえでキャラクターに共感できる、感情移入できるっていうところは大事なんで、江國香織のそういう書き方に魅かれるんだと思う。

『思いわずらうことなく愉しく生きる』3人の恋愛感は他人にも、姉妹同士にも、そして時にはその相手にも理解されない。
本人は当たり前の愛し方をしているだけだからそれが理解できない。だけど普通でないことは薄々感じている。
読んでるとおかしな3人なんだけど、これって実は普通のことなんだよね。
ここまで行かなくても、恋愛にこだわらず自分が普通と思っていることは意外と人には理解しきれない。

こないだ職場で普通の人って誰だろうって話し合いをしたんだけど、普通の人って実はいないんだよね。
でも飛びぬけて変な人がいるかっていうと、意外とこの人ってまともじゃない、ってなったりする。
結局どの人にも普通っぽいところと、個性的なところがあって、どの一面をどう見せてるかってことなんだろう。
まぁうちは専門職だから似たような人が集まりやすい特殊な環境ってのもあるだろうけど。

閑話休題。
DVについてかなり書かれているけど、やっぱり実際もこのようなものなんだろうか。
自分の周りにDVにあってる人はいない。おそらくだけど。
ただDVにあってる人の話は聞いたことあるけど、別れろって言われても別れないらしいね。
マンガだけど、よしながふみの『きのう何食べた』って作品のDV弁護の話でも似たような描写があった。
結局DVは双方の依存が根本にあるんだろう。
そこをさらに踏み込んでDVから脱却するところを描いているのが面白い。
一つは客観的な描写で、相手と会わずに離婚するという現実的な手段で、もう一方は主観的な目線で、自らを取り戻していくことによって相手の理解を促すことによって。
これらの心理描写は非常によく描かれているし、不安になり依存する理由もなんとなくわかる気がする。
そしてそれがDVへつながると思うとやっぱり怖いね。

江國香織って変わった女性を、男性もだけど、書くことが多いから変わった人なんだろうなって漠然と思っていた。
けどこうやって何作品か読んでると、実はすごい普通の人で、だからこそ普通の人の目線で少し変ってるなこのって思えるキャラクターを書くことができるんじゃないかと思った。
もちろんこれだけの登場人物、ストーリーを書くことができるという一面は普通ではないんだけどね。

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