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書こうと思って忘れていました、塩野七生の最新文庫。
僕は理系なもんで世界史は高校で一学期だけしか触れてません。ユリウス・カエサルすら知らんかったぐらい(^_^;)
ただ司馬遼太郎が好きなもんで、せっかくなら世界の歴史ものも読んでみようと読み始めたのが塩野七生の「ローマ人の物語」。ハンニバルかっちょええ(・∀・)
塩野七生の文章の書き方は、なんといいますかちょっと上から見られているような感じがして好きになれないところもありますが、彼女の独特の鋭い見解と小説というスタンスであるが故の自由さもあり、肩肘張らずに読めます。
本著はルネサンス時代について対話形式で書かれており、彼女の作品の中では読みやすいです。
その歴史の流れ・宗教、特にキリスト教の変遷など独特の視点から書いてあるので、個々の作品に固執したようなものとは異なり、ルネサンスの全体像の把握がし易いです。
キリスト教に関してはプロテスタントの興りも含めて書かれていて、ヨーロッパの歴史、ルネサンスへのキリスト教の影響についての彼女なりの視点で書かれています。
一度キリスト教に絞った作品を書いていただきたいですね。
ややマニアックですし、チェーザレ、マキャヴェッリやカエサルなど彼女の作品おなじみの歴史上の人物が当たり前のように出てくるので、塩野七生作品が初めての方にはちょっと読みづらいかも。
他の作品、とくにローマ人の物語を読まれている方にお勧めしたいです。
2008.05.29 タイトル訂正(^_^;)
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