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前作『チームバチスタの栄光』を記事にしたとき続編は読まんとか書いときながら、すっかりわすれて読みました。
いや、映画の予告偏で見た『ジェネラルルージュの凱旋』が面白そうだったもんでつい・・・
まぁそれはさておき、臨場感と疾走感は相変わらずなので読み易く、またあっという間に読み終わりました。
医療ミステリー関連はなかなか面白いですね。
さて、ネタバレ込みは以下にて。
映像が想像しやすく、またキャラクターがしっかりしているのもあってテンポよく読めるのはこのシリーズの良さですね。
逆になんというかロジカルモンスターという非現実的というかいまいちしっくりこないキャラクター設定や捜査方法が最後まで馴染めません。
とはいえ、今回のストーリー設定は割りと好きで、眼を奪われてしまう少年の苦悩が救いようも無く描かれているあたりはおもしろかったです。
あれであっさり助かったりすると陳腐なストーリーだったんでしょうが。
こう書くと僕がひどいヤツみたいですが、『ダンサー・イン・ザ・ダーク』などが好きなあたり救いようも無い話が好きなんですよね。バッドエンドにこそオリジナリティがあるので。
それを超えるハッピーエンドはなお素晴らしいんですが。
今回の作品はミステリーでありながらミステリーとしてはどうなんでしょうね。
どちらかといえば医療ドラマといった感じのほうが適切かもしれません。
犯人も仕掛けも驚くようなものではなかったし。
ただ最後の白鳥が話す桜宮院長の罪には共感できます。
無垢な魂の前で易々と境界線を越える、それもそれを教えるべき人間が。
眼の前で力で罪は超えることが出来るという現実を少女が見せられたなら、罪の意識を正しく認識できない大人を育てることになるというのは分かる気がします。
こういった過去があり、事件を大きくしてしまったというのは説得力がありました。
なんだかamazonなどでは酷評とまでは行かなくとも批判的な意見が多いようです。
けどストーリー的にはチームバチスタよりも好きかな。
あっさり読めてオリジナリティもある話なので気分転換などにはいいと思います。
読み応えを求めるならばお勧めはしませんが。
三作目もたんだかんだ言いながら購入したので気が向いたらまた記事にします。
帚木 蓬生ほど重たくなくて面白い医療ミステリはないものか……臓器農場はとてもおもしろかったけど、重い。
気力があるときには他の作品も読んでみたいものですが。
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