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ロッキーのアラインメント調整をしてみました。
ちなみに家のロッキー君はフラット刃(刃の違いについてはこちら)。
これは改造に類する部分になるので、やるならばメーカー保証は受けられなくなる可能性があるので、必ず自己責任で。あ、怪我の防止の為電源コードも抜くこと!
さてアラインメント調整とはgerwoodさん考案のグラインダーの調整で、マシン個々の構造精度を補正することだと僕は認識しています。詳細・手技に関してはLatteArtChronicleを参照。
現状手元にあるグラインダーはrancilio rockyのみなので今回はこちらでのレポート。
gerwoodさん曰、「セットした刃のアラインメントが完全であることが、均一なパウダーを得るために必要な条件である」、とのこと。
要するにどんなにいいマシンであっても、セットされている刃がばらついていてはダメってことですかね。
ただどうしても刃の精度にはばらつきが出るので、均一なパウダーを得るためにはそこを補正する必要が出てくる。
うーん、なるほど。これは盲点でした。
ではレポートは長くなるので以下続きにて。
追記:
けんたろさんが調整を行ったところ、ネジが固く頭がナメてしまったそうです。
僕が行った際もネジは固めで、上刃のネジが一つ、少しですがナメてしまいました。
ドライバーを変更して慎重に外したところ特に問題なく外れたので記事には特に記載していませんでしたが、ナメてしまう例があったこともあり追記いたします。
ロッキーではネジが固いことはよくあるそうなので、取り外す際は無理をせず慎重に行うよう注意してください。
さて、具体的にどうするかって言うと、刃のネジの閉め具合を調整して刃の高さを均一にしてやります。
上刃、下刃のどこかの高さにばらつきがあれば、上刃全体と下刃全体が均一にぶつかりません。
これを刃と刃がぶつかるぎりぎりのポイントで刃を回すことにより、その音(ドラミング)で判断します。
これが上刃。これは金色の部分(カラー)がねじ状になっています。
このビスを締めることにより調節するので、それぞれの場所とビスに数字などでマーキングしておきます。
これがホッパーを外したところですね。
真ん中のバーを回せば下刃がくるくる回ります。この状態で上刃と下刃が当たるぎりぎりのところまでカラーを回していきます。
で、それぞれのビスの上を押して荷重をかけるながら下刃を回転させることにより刃のぶつかる(=ドラミングが大きくなる)ポイントを見つけます。
ぶつかるポイントのビスを締める、もしくはぶつからないポイントのビスを緩めることにより、全体が均一に当たる様に調整します。
ビスは適正な締め付けの範囲内で調整します。
で、実際やってみると三点見事にばらばら。とりあえず一番高さのあるポイントのビスを締めて二番目に高さのあるビスを少し緩めたりして調整したのですが、ビスの締め付けが適正な範囲内では三点を均一にすることは出来ませんでした。
で、目の粗い紙ヤスリで高さのあるビスの裏を削って調整してようやく二点が揃いました。
修正が効かなくなる恐れがあるのでできればヤスリは使いたくなかったんですけどね。予備があるからいっかなと。
この調整は少し削る程度で済んだのですが、どうしても高さが低いポイントがうまくいかない。
なんせ他の二点があたってるときに刃の低いポイントに荷重をかけても全くかすりもしない。
刃を外して回転して入れ替えても同じポイントがかみ合わない。おそらくカラーの刃の設置面に問題がある様子。さすがに設置面削るのは冒険過ぎる。
こりゃーどうしたもんか、とけんたろさんのBBSに書き込んだところgerwoodさんにアルミ箔を挟んでみては、とアドバイスをいただきました(あまりお薦めではないとのことでしたが)。
写真がカラーから刃を外したところね。
刃の裏面は外周部分が高くなっていて、そこがカラーと接触しているので、この部分にあった形にアルミ箔を切って、必要であれば重ねて調節します。
結局ちょっとなんてもんではなく、4枚アルミを重ねてやっと調整が出来ました。
締め付けが緩いとアルミがずれる可能性があったのでやや強めに締めています。
出来れば刃裏を削って調整のほうが良かったのですが、とりあえずこれで様子を見る予定です。
アルミが混入しないかびくびくしながらですが・・・やっぱりリスキーかな。
三点が大体均一になったら次は下刃の調整。
ドラミング音は断続的に聞こえるので、これが連続して聞こえるように下歯のビスを調整します。
これが下刃。同じくあらかじめマーキングしておきます。
ドラミングするポイントを見つけ、上刃と同じように締め付けます。
ただしそのまま締めると刃がくるくる回るので、レンチで真ん中の刃を固定しながら。
ドラミングするポイントを見失いそうだったので、バーにマーキングしました(上の写真の青い線)。
刃を外したところ。結局刃をターンすることにより調節できました。
仕事後の一杯。ふい~。
さて早速試してみたところ、一番違いを感じたのが音!
もうね、全然違うの。
これは予想してなかったんですけど、いままで挽いてるときの音はがたがたしてるというか、音に波があったんですけど、その音がなだらかになりました。
パウダーの感触は触って比べると分かるぐらいには改善されました。
見た目の点では、たまに混入していたやや大きめの粒子がなくなっている。
大き目の粒子はかみ合ってないときに出てきていたようですね。
抽出状態では液が暴れなくなったかな。まぁこのあたりは最近豆が新しくなったとか、僕のタンピングが一定でないなどのバイアスがかかっちゃうから正確な評価は難しいかな。
なんにせよ液の暴れは気になっていたので、これで改善されているのならばうれしいポイントですね。
すんなりいかないと苦労してしまうかもしれないけど、作業自体はそんなに難しいものではないです。
その割りにグラインダーの精度をワンランク上げるくらいの効果はあるリーズナブルな改造なのではないかな、と勝手に思ってます。
やっぱり削らず、何も挟まず調節が出来るのが一番ですけど。
これをやるといやでも構造に詳しくなるのとグラインダーが掃除されるのも隠れたメリットだったりします。
分かりにくい文章で長々とすいません。
最後に考案者であり、アドバイスまでくださったgerwoodさん、ありがとうございました。
上刃、下刃のどこかの高さにばらつきがあれば、上刃全体と下刃全体が均一にぶつかりません。
これを刃と刃がぶつかるぎりぎりのポイントで刃を回すことにより、その音(ドラミング)で判断します。
これが上刃。これは金色の部分(カラー)がねじ状になっています。
このビスを締めることにより調節するので、それぞれの場所とビスに数字などでマーキングしておきます。
これがホッパーを外したところですね。
真ん中のバーを回せば下刃がくるくる回ります。この状態で上刃と下刃が当たるぎりぎりのところまでカラーを回していきます。
で、それぞれのビスの上を押して荷重をかけるながら下刃を回転させることにより刃のぶつかる(=ドラミングが大きくなる)ポイントを見つけます。
ぶつかるポイントのビスを締める、もしくはぶつからないポイントのビスを緩めることにより、全体が均一に当たる様に調整します。
ビスは適正な締め付けの範囲内で調整します。
で、実際やってみると三点見事にばらばら。とりあえず一番高さのあるポイントのビスを締めて二番目に高さのあるビスを少し緩めたりして調整したのですが、ビスの締め付けが適正な範囲内では三点を均一にすることは出来ませんでした。
で、目の粗い紙ヤスリで高さのあるビスの裏を削って調整してようやく二点が揃いました。
修正が効かなくなる恐れがあるのでできればヤスリは使いたくなかったんですけどね。予備があるからいっかなと。
この調整は少し削る程度で済んだのですが、どうしても高さが低いポイントがうまくいかない。
なんせ他の二点があたってるときに刃の低いポイントに荷重をかけても全くかすりもしない。
刃を外して回転して入れ替えても同じポイントがかみ合わない。おそらくカラーの刃の設置面に問題がある様子。さすがに設置面削るのは冒険過ぎる。
こりゃーどうしたもんか、とけんたろさんのBBSに書き込んだところgerwoodさんにアルミ箔を挟んでみては、とアドバイスをいただきました(あまりお薦めではないとのことでしたが)。
写真がカラーから刃を外したところね。
刃の裏面は外周部分が高くなっていて、そこがカラーと接触しているので、この部分にあった形にアルミ箔を切って、必要であれば重ねて調節します。
結局ちょっとなんてもんではなく、4枚アルミを重ねてやっと調整が出来ました。
締め付けが緩いとアルミがずれる可能性があったのでやや強めに締めています。
出来れば刃裏を削って調整のほうが良かったのですが、とりあえずこれで様子を見る予定です。
アルミが混入しないかびくびくしながらですが・・・やっぱりリスキーかな。
三点が大体均一になったら次は下刃の調整。
ドラミング音は断続的に聞こえるので、これが連続して聞こえるように下歯のビスを調整します。
これが下刃。同じくあらかじめマーキングしておきます。
ドラミングするポイントを見つけ、上刃と同じように締め付けます。
ただしそのまま締めると刃がくるくる回るので、レンチで真ん中の刃を固定しながら。
ドラミングするポイントを見失いそうだったので、バーにマーキングしました(上の写真の青い線)。
刃を外したところ。結局刃をターンすることにより調節できました。
仕事後の一杯。ふい~。
さて早速試してみたところ、一番違いを感じたのが音!
もうね、全然違うの。
これは予想してなかったんですけど、いままで挽いてるときの音はがたがたしてるというか、音に波があったんですけど、その音がなだらかになりました。
パウダーの感触は触って比べると分かるぐらいには改善されました。
見た目の点では、たまに混入していたやや大きめの粒子がなくなっている。
大き目の粒子はかみ合ってないときに出てきていたようですね。
抽出状態では液が暴れなくなったかな。まぁこのあたりは最近豆が新しくなったとか、僕のタンピングが一定でないなどのバイアスがかかっちゃうから正確な評価は難しいかな。
なんにせよ液の暴れは気になっていたので、これで改善されているのならばうれしいポイントですね。
すんなりいかないと苦労してしまうかもしれないけど、作業自体はそんなに難しいものではないです。
その割りにグラインダーの精度をワンランク上げるくらいの効果はあるリーズナブルな改造なのではないかな、と勝手に思ってます。
やっぱり削らず、何も挟まず調節が出来るのが一番ですけど。
これをやるといやでも構造に詳しくなるのとグラインダーが掃除されるのも隠れたメリットだったりします。
分かりにくい文章で長々とすいません。
最後に考案者であり、アドバイスまでくださったgerwoodさん、ありがとうございました。
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Re:grinder Alighnment
mattoさん、こんばんは。
文章書くのはむずかしいです。
うまく伝わっていればいいんですけど(^_^;)
結構楽しく作業できました。
もしやられたら結果を教えていただけるとうれしいです。
音の変化がおもってた以上に結構大きかったので、うちのがたまたま整合性がいまひとつだったのかそれともロッキー自体がこんなもんの気になりまして。
文章書くのはむずかしいです。
うまく伝わっていればいいんですけど(^_^;)
結構楽しく作業できました。
もしやられたら結果を教えていただけるとうれしいです。
音の変化がおもってた以上に結構大きかったので、うちのがたまたま整合性がいまひとつだったのかそれともロッキー自体がこんなもんの気になりまして。
アライメント調整@ロッキー
ととさん、アライメント調整の追試ありがとうございます!
グラインダーについての情報が少ないなか、ロッキーの記事としてもかなりマニアックで、とても読み応えがありますね。楽しませてもらいました。
手ごたえを感じてもらえたみたいで嬉しいです。長いスパンで使っていっての感想もぜひきかせてくださいね。
グラインダーについての情報が少ないなか、ロッキーの記事としてもかなりマニアックで、とても読み応えがありますね。楽しませてもらいました。
手ごたえを感じてもらえたみたいで嬉しいです。長いスパンで使っていっての感想もぜひきかせてくださいね。
Re:アライメント調整@ロッキー
GerWoodさん、こんばんは。
アラインメント調節とても楽しく出来ました。
やっぱりいろいろ試行錯誤しながらやるのはいいですね。
けんたろさんのところでのご意見も拝見しました。
やっぱり剥落は気になる点ですね。
とりあえずこのままで使ってみて、金属片など少しでも見つかるようでしたら即刻中止する予定です。
ただやすりで調節すると結構削らないとダメそうなんで悩みどころではあります。
手ごたえはあり、現状の抽出はいい感じとなっているのでこのまま様子を見て行く予定です。
数日使ってみてとりあえず液の暴れが少なくなってはいます。
ある程度使ってみたら厚みの変化などもでるかもしれないので微調整していきます。
アラインメント調節とても楽しく出来ました。
やっぱりいろいろ試行錯誤しながらやるのはいいですね。
けんたろさんのところでのご意見も拝見しました。
やっぱり剥落は気になる点ですね。
とりあえずこのままで使ってみて、金属片など少しでも見つかるようでしたら即刻中止する予定です。
ただやすりで調節すると結構削らないとダメそうなんで悩みどころではあります。
手ごたえはあり、現状の抽出はいい感じとなっているのでこのまま様子を見て行く予定です。
数日使ってみてとりあえず液の暴れが少なくなってはいます。
ある程度使ってみたら厚みの変化などもでるかもしれないので微調整していきます。
Re:grinder Alighnment
ととさん、こんばんは。
とても分かりやすかったです。参考にさせていただきますね。
四枚目の写真、上刃カラーの裏側が見えているわけですが、カラーの刃の設置面は
どうやら鋳物そのままの状態のようですね。その外周は切削加工してあるのだから、
ついでに設置面も削って平面を出しておいてくれればいいのになあ、と思いました。
アルミ箔の使用については、私も同じ方法で調節するつもりでいます。
とても分かりやすかったです。参考にさせていただきますね。
四枚目の写真、上刃カラーの裏側が見えているわけですが、カラーの刃の設置面は
どうやら鋳物そのままの状態のようですね。その外周は切削加工してあるのだから、
ついでに設置面も削って平面を出しておいてくれればいいのになあ、と思いました。
アルミ箔の使用については、私も同じ方法で調節するつもりでいます。
Re:grinder Alighnment
けんたろさん、こんばんは。
けんたろさんもロッキーですし、こう考えるとロッキー人口は多いですね。
カラーの削りだし加工については同感ですね。
ばらつきの原因はこのあたりにあると思います。
ロッキー以外の機種がどうなってるのも気になります。
けんたろさんもロッキーですし、こう考えるとロッキー人口は多いですね。
カラーの削りだし加工については同感ですね。
ばらつきの原因はこのあたりにあると思います。
ロッキー以外の機種がどうなってるのも気になります。
アライメント調整
ととさんいつも興味深く拝見させていただいています。
今回のアライメント調整は非常に興味深い内容で私も早速Tryしてみたいと思っています。素朴な疑問ですがグラインダーは振動が多く調整したネジが早期に緩んでしまうことが懸念されます。緩み止めのネジロック等施工されたのでしょうか?
今回のアライメント調整は非常に興味深い内容で私も早速Tryしてみたいと思っています。素朴な疑問ですがグラインダーは振動が多く調整したネジが早期に緩んでしまうことが懸念されます。緩み止めのネジロック等施工されたのでしょうか?
Re:アライメント調整
はりっきゃんさん、こんばんは。
ネジ止めは以前ベストラップさんのブログで出てきて気になってたんですが、今回の調整では考えて無かったですね・・・
調べてみたらネジロック剤は塗布した後、外すときはバーナーで熱するなどしないと外れないという記事があったんですけど、実際はどうなんでしょう?
替え刃もあるのでやはり外せるようにはしておきたいのですが。
緩む可能性も考えるとやはりアルミ箔はチョット危険ですね。
ネジ止めは以前ベストラップさんのブログで出てきて気になってたんですが、今回の調整では考えて無かったですね・・・
調べてみたらネジロック剤は塗布した後、外すときはバーナーで熱するなどしないと外れないという記事があったんですけど、実際はどうなんでしょう?
替え刃もあるのでやはり外せるようにはしておきたいのですが。
緩む可能性も考えるとやはりアルミ箔はチョット危険ですね。
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