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メキシコ産ロードムービー。
監督はアルフォンソ・クアロン。1998年版のイーサン&グィネスとの大いなる遺産、ハリポタはアズカバンの囚人の監督。

奔放な2人の少年と幸せなはずの女。
夫に浮気され、裏切られた彼女はパーティで声を掛けられた少年テノッチとフリオに連絡をつけ、存在しないはずの伝説のビーチ、天国の口を目指す旅に出る・・・

見る前は監督の名前を見てなかったんですが、作品の雰囲気など大いなる遺産と似ている部分はあるかもしれないですね。
他の映画の予告で見て借りてみたんですが、実は結構有名な作品のようで。
カメラワークもあるかもしれないですが、作られた映像という感じがしないのがいいです。
自然であるがままの映像。ヨーロッパの映画などに多いですが、こういった撮影手法は好きです。
ビデオしかなかったのですが、結果的に映像に味が出てよかったかな。たまにはビデオも悪くない。

ネタバレ込みは以下にて。

ロードムービーは久しぶり。チェ・ゲバラの青春時代を描いた「モーターサイクル・ダイアリーズ」以来かな。
「モーター・・・」も悪くは無かったけどなんだか印象に残るほどの作品ではない。
ロードムービーって結構雰囲気が似てしまって退屈になってしまう雰囲気だけの映画もあるんですが、2人の少年と傷ついた女という組み合わせからか、独特な雰囲気で面白く見れました。
性描写がかなり多いですが、それも映画の味の一部。
ルイサはフィフィに似すぎw。おかげで性描写も冷めた目で見れましたが(^_^;)

心の隙間を埋めて欲しかったルイサ、それに答えてしまった罪悪感からか、それぞれの恋人との過ちを告白し生まれた確執。乗り越えはしたものの以前の二人に戻ることは無く、到達したビーチで全てを開放し、ルイサを残して旅は終わりを迎え、2人は友情に別れを告げる。

三人の心の動きをうまく描いていましたが、ルイスは感情の起伏が激しすぎないかとおもっていましたが、最後に癌に蝕まれ、旅の一月後に死を迎えたと明かされ納得。
彼女の心情を踏まえて振り返ると胸にきますね。ハノはずっと浮気をしていたのにどうしてあの時告白をしたのか。
癌であることを知らなくて罪悪感に追い詰められたからなのか、知っていたからこそいたたまれなくなったのか。いずれにせよルイサを絶望に追い詰め、結果的に彼女はすべてを捨てて自由を求めて旅に出ることになる。

2人の少年の若さと成長、一人の女性の苦悩と絶望からの解放、そして死。
あの旅は少年の心に何を刻んだのか。
それぞれの心の動きを調和し、作り上げたストーリーと表現は秀逸。
これだけリアルな性描写がありながら、不快に思う意見も少なく、受け入れられているのは皆に共感されている証拠ではないでしょうか。

予告編から選んだだけだったので期待していなかったんですが、いい映画でした。
メキシコの街並みもいいですね。

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